UUUMファウンダー鎌田和樹の現在と退任劇の真相!株売却と新会社を追う
国内のクリエイターエコノミーを牽引し、YouTuberという職業を社会的に認知させた立役者であるUUUM(ウーム)。その創業社長として業界を牽引し続けた鎌田和樹氏の動向は、経営の一線を退いた現在もビジネス界やネットコミュニティから熱い注目を集めています。
メガベンチャーへと急成長を遂げた創業期から、代表取締役の交代、そして親会社フリークアウト・ホールディングスによるTOB(株式公開買付)を経て上場廃止に至るまでの激動の軌跡において、ファウンダーである鎌田氏は何を考え、なぜ保有株を手放して新天地へ向かったのか。当時の公式発表や決算データ、本人の手記・発言、関係者への取材情報をもとに、2026年現在の最新動向までを客観的に解き明かします。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:鎌田和樹氏は2013年にHIKAKIN氏らとUUUMを創業し、2017年の東証マザーズ上場を経て日本最大のYouTuberマネジメント企業へと育て上げた。
- 要点2:動画プラットフォームのアルゴリズム変化やショート動画の台頭による業績悪化を受け、2022年に代表退任。2023年のフリークアウトによるTOBに伴い保有株式の大半を売却し、ファウンダー最高顧問も退任した。
- 要点3:2026年現在は新会社「株式会社GEKIOKI」の代表としてスタートアップ投資や新規エンタメ事業のプロデュースを展開し、独立したシリアルアントレプレナーとして再始動している。
【創業から上場へ】HIKAKINと築いたYouTuber事務所UUUMの歴史
UUUMの歩みは、日本のインフルエンサービジネスの歴史そのものと言っても過言ではありません。2013年6月、鎌田和樹氏は「ON SALE株式会社」として同社を設立。光通信出身で営業や店舗開発の最前線を走っていた鎌田氏が、まだ「YouTuber」という言葉すら一般化していなかった時代にトップ動画投稿者だったHIKAKIN氏と意気投合したことがすべての発端でした。
当時のインタビューや本人の手記によると、動画制作に専念したいクリエイターが企業案件の交渉やファンレターの仕分け、著作権侵害の対応といったバックオフィス業務に忙殺されている現場を目の当たりにし、「彼らがコンテンツ作りに100%集中できる環境を作れば、莫大な市場が生まれる」と確信したと語られています。
その後、社名を「UUUM」へと改称。はじめしゃちょー氏、東海オンエア、フィッシャーズ、水溜りボンドなど、平成後期から令和初期のYouTube黄金期を築いたトップタレントが次々と所属しました。2017年8月には創業からわずか4年で東証マザーズ(現グロース市場)への新規上場を達成。クリエイターとマネジメント契約を結び、アドセンス広告収入の分配とタイアップ広告を両輪とするビジネスモデルは、名実ともに日本エンタメ界の新たな標準となりました。

UUUM代表退任の決定的な理由|業績推移とショート動画台頭の構造的打撃
創業以来の破竹の快進撃に影が差し始めたのは、2020年代初頭のことでした。UUUMの収益基盤であったYouTubeの視聴環境が急速に変化し、TikTokの爆発的普及やYouTubeショートの導入によって、ユーザーの可処分時間が短尺動画へシフトしていったことが最大の構造的要因です。
長尺動画に比べてショート動画は再生単価(RPM)が極めて低く、所属クリエイターの総再生数が増加しても売上高や営業利益に直結しにくいというジレンマに直面しました。さらに、クリエイター自身の自立化や個人事務所の設立、芸能人のYouTube参入による競争激化が重なり、UUUMの収益力は減速を余儀なくされます。
こうした経営環境の激変を受け、鎌田氏は2022年6月1日付で代表取締役社長CEOを退任し、取締役会長へ就任。後任には長年同社の管理部門やアライアンスを統括してきた梅景匡之氏が就任しました。当時の決算説明会資料および公式リリースにおいて、退任の理由は「急速に変化するデジタルメディア市場に対応するため、次世代の執行体制へ権限を委譲し、経営と執行の分離を図るため」と説明されています。しかし実態としては、創業者が自らの手で築いたビジネスモデルの限界をいち早く認め、組織再編に道を開くための苦渋の経営決断であったと当時の市場関係者は分析しています。
【客観データ検証】UUUMの株価・業績推移とフリークアウトTOBの軌跡
UUUMが辿った資本市場における評価の変遷と、親会社による買収・非公開化までの客観的データを時系列で整理します。公式開示資料に基づく主要な指標は以下の通りです。
| フェーズ・時期 | 詳細・数値データ | 市場・業界平均との比較 | 編集部の見解・分析 |
|---|---|---|---|
| 上場・急成長期 (2017〜2019年) | 上場初値 2,025円 上場来高値 6,870円(2019年2月) 時価総額 約1,300億円超 | グロース銘柄としてPER100倍超のプレミアム評価 | YouTuber市場の独占的ポジションが過剰に評価されたバブル期。 |
| 業績転換期 (2020〜2022年) | 売上高 約235億円〜250億円規模 営業利益が大幅減少(前年比50%減等) 株価は1,000円台へ下落 | プラットフォーム側の規約変更・ショート動画移行に連動 | アドセンス依存からの脱却を目指すも、物販(P2C)等の収益化が追いつかず。 |
| TOBと子会社化 (2023〜2024年) | フリークアウトHDがTOB実施 買付価格 727円(第1回) 連結子会社化から完全子会社化へ | ピーク時株価から約90%下落水準での買収 | 上場維持コストの削減とアドテク基盤を活用した構造改革のための非公開化。 |
| 新体制と現在 (2025〜2026年) | 上場廃止が完了 鎌田氏は保有全株を売却済み ファウンダー最高顧問も退任 | 創業者が完全に資本・経営から離脱した再生フェーズ | フリークアウト主導によるマーケティング支援企業へのリポジショニングが進行。 |

株式売却と巨額資産の真相|HIKAKINとの確執説などネットの誤解を暴く
ファウンダーの退任劇に際して、SNSや掲示板では様々な噂や憶測が飛び交いました。その中でも特に検索されている「保有株の投げ売り疑惑」と「クリエイターとの確執説」について、事実関係を検証します。
保有株売却の真相:敵前逃亡ではなく「資本再編の合理的合意」
2023年8月、フリークアウト・ホールディングスがUUUMに対するTOBを発表した際、筆頭株主であった鎌田氏は保有する全株式(発行済株式の約30%超)をTOBに応募する契約を締結しました。一部ネット上では「創業者が会社を見捨てて巨額の現金を手に逃げた」と揶揄される声もありましたが、資本市場の観点から見れば全く異なる構図が浮かび上がります。
当時、フリークアウト側が連結子会社化を成立させるためには、筆頭株主である鎌田氏の応募が不可欠でした。鎌田氏が株式を売却して得た資金は推定数十億円規模に上りますが、これは上場企業としてのEXITを完遂させ、新たな親会社の元でUUUMの再建を託すための筋の通った資本政策であったと評価できます。
HIKAKINとの確執説:ビジネスパートナーとしての健全な関係性
「鎌田氏の退任はHIKAKIN氏との不仲が原因ではないか」という噂も根強く囁かれました。しかし、関係者への取材や両者の公の場での発言を確認する限り、不仲説を裏付ける事実は一切存在しません。
HIKAKIN氏は現在もUUUMの最高顧問・ファウンダー的な象徴として同社を支え続けており、鎌田氏の退任時にもこれまでの創業期を共にした戦友として敬意を表しています。ゼロから共にカルチャーを創り上げた2人の間には、単なる雇用関係を超えた強固な信頼関係が存在しており、経営体制の変更はあくまで事業フェーズとプラットフォーム変化に伴う機能的な分業に過ぎません。
【実態検証】鎌田和樹の現在と新会社ビジネス|2026年最新の動向
2023年末にUUUMのファウンダー最高顧問を退任した鎌田和樹氏は、2026年現在どのような活動を行っているのか。その実態は、再びゼロからビジネスを立ち上げるシリアルアントレプレナー(連続起業家)としての精力的な挑戦です。
鎌田氏は現在、自身が設立した「株式会社GEKIOKI」などの法人の代表を務め、これまでに培った知見と資金力を活かして多角的なビジネスを展開しています。
- シード・アーリー期のスタートアップ投資:次世代のtoC向けサービスやWeb3、AIを活用したエンタテインメント系スタートアップへのエンジェル出資および経営メンター支援。
- 新規IP・ブランドのプロデュース:クリエイター経済圏にとらわれず、実店舗展開やD2Cプロダクト、ライブコマース領域における事業立ち上げのプロデュース。
- ビジネス知見のオープン発信:noteやX(旧Twitter)、ビジネス特番などでの連載・登壇を通じて、創業から上場、そして事業承継に至るまでのリアルな組織論を発信。
自身の公式発言でも「一度上場まで経験したからこそ、再び泥臭く小さなチームで世の中に新しいインパクトを与えるビジネスを作りたい」と意欲を語っており、UUUMという巨大企業を創り上げた経験を糧に、次世代のビジネスエコシステム育成へ軸足を移しています。

【プロの結論】スタートアップ創業者論とクリエイター経済圏の教訓
UUUMと鎌田和樹氏の歩みは、日本のスタートアップエコシステムおよびインフルエンサービジネス界に対して、極めて重厚な教訓を残しました。組織社会学およびベンチャー経営論の観点から、この退任劇の本質を総括します。
1. 「0→1の開拓者」と「100→1000の組織防衛」の心理的バウンダリー
創業初期に必要なのは、常識を打ち破る突破力と強烈なカリスマ性、そしてクリエイターとの濃密な共感関係です。鎌田氏はこの「0→1」フェーズにおいて比類なき才能を発揮しました。しかし、会社が巨大化し、プラットフォーム依存のリスク管理やコスト構造改革が求められる「防衛・最適化」フェーズにおいては、創業者個人への依存から組織的ガバナンスへの移行が不可避となります。創業者自身が自らの限界を見極め、適切なタイミングで経営権を委譲したことは、企業統治の観点から極めて理知的な選択でした。
2. プラットフォーム依存ビジネスに潜む構造的リスク
YouTubeという単一のグローバルプラットフォームの規約・アルゴリズム変更によって、数千億円規模の企業価値が数年で大きく揺らぐという現実は、すべてのデジタル起業家に対する警鐘となりました。自前の流通網や独自プロダクトを持たない「仲介モデル」の脆弱性をどう克服するかという問いは、現在のクリエイターエコノミー全体における最重要課題となっています。
【プロの結論】向いている人・おすすめできない人の判断基準
UUUMや鎌田氏のキャリアの軌跡から学ぶべき、今後のクリエイター・起業家の適性は以下の通りです。
- 向いている人:変化の激しいプラットフォームの波を機敏に読み取り、事業モデルを柔軟にピボット(転換)できる起業家。創業の成功に固執せず、自らの引き際を客観的に判断できるリーダー。
- 慎重になるべき人:単一のSNSや外部プラットフォームのアルゴリズムに100%依存した収益モデルを過信し、分散化や独自IPの構築を後回しにしてしまう事業者。
【uuum ファウンダー】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:鎌田和樹氏はなぜUUUMの社長を辞めたのですか?
A1:YouTubeのアルゴリズム変化やショート動画の台頭により業績が悪化する中、事業構造の改革と経営執行の迅速化を図るため、自ら次世代の経営陣へバトンを渡す形で代表取締役社長を退任しました。
Q2:UUUMの株は現在どうなっていますか?上場廃止されたのですか?
A2:はい。2023年にフリークアウト・ホールディングスが実施したTOBを経て連結子会社化され、その後の一連の手続きによって上場廃止となりました。現在は非公開企業としてフリークアウト傘下で事業を展開しています。
Q3:鎌田和樹氏の現在の資産や保有株式はどうなっていますか?
A3:フリークアウトによるTOBの際に自身が保有していたUUUM株式の大半を売却しており、その売却益は数十億円規模とみられます。2026年現在は新会社「GEKIOKI」の代表としてスタートアップ投資や新規事業プロデュースを行っています。
Q4:HIKAKIN氏との現在の関係はどうなっていますか?
A4:ネット上で噂されたような確執や仲違いの事実はなく、創業期を共に駆け抜けた盟友として相互にリスペクトし合う良好な関係が続いています。
まとめ:UUUMの軌跡が示した次世代ビジネスの道標
UUUMファウンダーである鎌田和樹氏の足跡は、未開の荒野であったYouTuber業界を一大産業へと押し上げた偉大な挑戦の記録です。急成長の絶頂から市場の急変による苦境、そして代表交代と親会社への事業承継に至るまでのプロセスは、一見すると劇的な幕引きに見えるかもしれません。
しかし、創業者自身が過去の栄光に執着せず、資本再編を通じて会社を次のステージへ送り出し、自らは再びゼロから新たな起業の荒波へと漕ぎ出した姿勢は、現代のシリアルアントレプレナーとしての確固たる矜持を示しています。2026年以降のデジタルエンタメ界において、鎌田氏が手掛ける新たなビジネスがどのような革新をもたらすのか、その挑戦の行方から今後も目が離せません。 (出典: uuum ファウンダー(Yahoo!ニュース))